宇都宮市の歯医者、ココ歯科クリニックの加藤です。
暖冬、暖冬、と言ってたのに、急に寒くなってきましたね~。
寒くなるこの時期に増えるのが、「知覚過敏」という症状
歯ブラシするとしみる~、寒い空気を吸うだけでしみる~、というやつです。
虫歯でないのに、穴も開いてないのに、しみるので、やっかいなんです
多くの患者さんが、この時期、訴えます、「歯がしみる~」と。
そもそも、知覚過敏って、何なんでしょう?
漢字の通り、「知覚」が「過敏」になる=歯の神経(歯髄)が敏感になってしまう症状なのです。
歯茎のつけねあたりの歯は、歯ブラシの当てすぎで象牙質がむき出しになってしまうと、
その中の象牙細管という管が神経に繋がっていますが、それが浸透圧の関係で、
神経(歯髄)が過敏に反応してしまい、「しみる」という症状が出てしまうのです。
知覚過敏を放っておくと・・・
最初はチョットだけしみる程度ですが、だんだんと、症状がひどくなり。。。
歯ブラシを当てることが出来ないくらいしみる、や、息を吸うだけで激痛が襲うのです
では、どうしたら、いいのでしょうか?
まずは、歯医者さんに、行きましょう
専門家である歯医者さんに、聞いてみましょう
虫歯ではないので、削ったりしません。
治療法としては
①知覚過敏用の薬を塗る、歯磨き粉を上手に併用する
②しみるところ(歯が削られているところ)を詰める
③症状が重度なら、神経を抜く
まず、症状が軽度なら、①が第一選択になります。
歯医者の先生も、鬼ではありません
専用の知覚過敏薬を塗ったり、知覚過敏用の歯磨き粉を使うといいでしょう。
また、気温が暖かくなったら、症状が落ち着く場合もあります。
歯磨きのしずぎで、歯がえぐられていたり、かけていたりしたら、②が選択されます。
かけている部分を、洗浄し、白いプラスチックを詰めます。
かけていた部分がおおわれ、象牙細管のふさがれるので、効果的です。
だいたい①と②でほぼ9割の方が、しみる症状が、収まります
しかし、やっかいなのが、残り1割の症状が重度の方。
この方は、神経が過敏になりすぎて、炎症を起こしてしまい、なにをやっても効果はありません。
そこで、③の神経を抜く処置になってしまうのです
え~、虫歯でないのに、神経まで抜いてしまうの?という声が聞こえてきそうです。
そうならないためにも、段階があるので、早めに、歯医者さんへgo
いきなり、シミがひどい、と言うことはないので、異常を感じたら先生に相談をするのが一番。
今、別件で、歯医者さんにかかっている方は、迷わず、知覚過敏で他の歯がしみていることを、
言いましょう。
きっと、先生が、解決してくれるはずです。
例えば、歯周病予防のためだけで、定期的に歯医者に通っている方も
担当の衛生士さんに「最近歯がしみるのよね~」と言っていただければ、相談に乗ってくれるはず。
そして、きっと、先生に見てもらえるよう、段取りを組んでくれるはず
気兼ねなく、どんどん、聞いて下さいね。
まだまだ、寒い日が続きそうですが、歯も大切に
そして、風邪を引かぬよう、健康作りをしていきましょう