口腔機能とは
口腔機能はわたしたちの健康に
密接にかかわっています
「食べる」「話す」「笑う」「呼吸する」など、生きていくうえで重要な役割を果たしているのが口腔機能です。口腔機能が十分に発達していない「口腔機能発達不全症」や、加齢とともに口腔機能が低下する「オーラルフレイル」など、口腔機能の低下した状態を放置していると、低栄養や誤嚥性肺炎などのリスクが高まります。口腔機能の低下を防ぎ、維持・向上を図ることが重要です。
このような場合はご相談ください
Consultation
- いつもお口がポカンと開いている
- 食べ物がうまく飲み込めない
- 活舌が悪い
- 食べるのに時間がかかる
- いびきがひどい
- 口がよく乾く
- 指しゃぶりをやめられない
- 食事をしている時にむせるようになった
口腔機能が低下すると・・・
初期症状
- ・食事の量が減る、食事が偏る
- ・硬いものが飲み込めない
- ・唾液が少なくなる
- ・発音が不明瞭になる
- ・表情が乏しくなる
中期症状
- ・食欲不振が進み、栄養が不足
- ・全身の筋肉が衰える
- ・生活習慣病になりやすくなる
- ・感染症リスクが高まる
- ・コミュニケーション障害
末期症状
- ・栄養失調になる
- ・体が動かなくなる
- ・寝たきりになる
- ・うつ病などになる
- ・認知機能が低下する
予防・改善を目指せます!
口腔機能改善のメリット
感染症の予防
舌や口周りを鍛えることにより口呼吸が改善され、むし歯や歯周病のリスク低下、ドライマウスや口臭の改善につながります。
見た目の印象がよくなる
舌の位置などが整うことで、歯並びの悪化を防ぎます。さらに、口周りを鍛えることでリフトアップや表情がよくなるといった効果が得られます。
会話・食事を楽しめる
口腔機能が改善すると、会話が聞き取りやすくなったり、ストレスなく食事することができ、日常生活をより一層楽しむことができます。
当院の口腔機能トレーニング
あいうべ体操
検査方法
舌圧測定
デジタル舌圧計に接続した舌圧プローブのバルーンを口腔内に入れ、舌と口蓋の間でバルーンを最大の力で押しつぶします。その時の圧力を最大舌圧として測定します。
口唇閉鎖力測定(りっぷるくん)
当院では口唇閉鎖力(口を閉じる力)の検査を行っています。
口唇閉鎖力が弱いと日常的に口が開いている「お口ポカン」の状態になり、
アレルギー疾患を起こしやすい、むし歯になりやすい、歯並びが悪くなるなど
さまざまなトラブルを引き起こします。定期的な来院で検査を行い、検査数値で改善を確認します。
口腔機能トレーニングは
継続することが大切です
口腔機能は全身の健康に密接にかかわっており、そのままにしておくと、さまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。
手軽なトレーニングを継続することで改善を目指すことができるため、
ご本人だけでなくご家族や歯科医師・歯科衛生士と協力して楽しく続けることを心がけましょう。