オールオン4のメリット・デメリット|インプラントと何が違うの?|宇都宮市の歯医者|ココ歯科クリニック

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オールオン4のメリット・デメリット|インプラントと何が違うの?


すべての歯を失った方は「オールオン4」という特殊なインプラント治療を選択することができます。これまで歯が1本もない症例(無歯顎)は「総入れ歯」を適応する他なかったのですが、オールオン4の登場によって治療の選択肢が広がりました。


しかし、オールオン4は無歯顎の治療法として総入れ歯よりも認知度が低いことから、どのようなものか不安に感じている方も少なくありません。


そもそも通常のインプラント治療とは何が違うの?と感じる方もいらっしゃると思います。そこで今回は、オールオン4の特徴やメリット・デメリットについて、宇都宮市砂田町のココ歯科クリニックが解説します。


■そもそもオールオン4とは?


オールオン4とは、4本のインプラント体(人工歯根)を埋め込み、それを土台として総入れ歯のような形をした上部構造を装着する治療法です。オールオン4の上部構造の人工歯は、12本で構成されるのが一般的なので、通常のインプラントを12本行うよりも効率的であることがわかります。


つまり、通常のインプラント治療では、1本のインプラント体を埋め込んでその上に1本の人工歯を装着するため、人工歯根:人工歯は1:1の関係となります。


一方、オールオン4は、人工歯根:人工歯は1:3の関係となり、少ないインプラント体で多くの人工歯を支えることができるのです。この点が通常のインプラント治療との大きな違いといえます。


※6本のインプラントで人工歯を支える

「オールオン6」もあります。


◎オールオン4の適応症

通常のインプラント治療とオールオン4は、適応症にも違いが見られます。


通常のインプラント治療は、基本的にすべてのケースが対象となります。具体的には、歯を1本失ったケースからすべての歯を失ったケースまで、理論的には治療が可能です。


けれども歯がほとんど残っていないケースやすべての歯を失ったケースに通常のインプラント治療を適応するのは現実的ではありません。なぜならチタン製の人工歯根を片側の顎だけで10本前後埋入する治療にはさまざまなリスクを伴い、経済面においてもデメリットが大きくなるからです。


こうしたケースに上手くはまるのが今回のテーマである「オールオン4」です。


■オールオン4のメリットについて


オールオン4は、以下に挙げるメリットがあります。ここでは比較対象を通常のインプラント治療と総入れ歯に分けて解説します。


【インプラント治療との比較】


◎費用を抑えられる

すべての歯がない状態をインプラント治療で補うと、1本あたり30~50万円程度の費用がかかります。仮に10本の歯をインプラント治療するとしたら、片側の顎だけでも300~500万円の費用がかかりますが、オールオン4で治療する場合は、200~400万円程度に抑えられます。


◎心身への負担を減らせる

オールオン4では、1回の手術で4本のインプラント体を埋め込み、仮の上部構造まで装着できるため、患者様の心身にかかる負担を大幅に減らせます。


◎治療期間が短い

オールオン4は通常のインプラント治療と比較すると、手術回数が短いことから、治療期間も短縮できます。


※歯科医院によってはオールオン4でも
手術を2回行うことがあります。


◎顎の骨が少なくても適応しやすい

オールオン4では、インプラント体を埋め込む位置の自由度が比較的高いです。具体的には、骨がしっかりしている部分を狙って埋め込めるため、顎の骨が不足しているケースにも適応しやすいです。


【総入れ歯との比較】


◎食べ物をしっかり噛める

オールオン4には顎の骨に根差した人工歯根があり、硬いものでもしっかり噛めます。


◎見た目が自然で美しい

オールオン4は人工歯根が土台となるため、上部構造を小型かつシンプルに設計できます。これは装置の見た目を向上させる上で大きなメリットです。


◎顎の骨が痩せにくい

オールオン4は、噛んだ時の力を顎骨でしっかりと受け止められるので、総入れ歯のようなペースで顎の骨が痩せる可能性は低いです。


■オールオン4のデメリットについて


オールオン4には、以下に挙げるデメリットを伴います。ここでは主に総入れ歯と比較したオールオン4のデメリットを取り上げます。


◎健康保険が適用されない

オールオン4は原則として自費診療となります。健康保険が適用される総入れ歯より費用が高額になる点は、オールオン4のデメリットとなるでしょう。


◎外科手術が必要

オールオン4には、顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込む手術が必須となります。


◎対応できる歯科医院が限られる

総入れ歯は、ほとんどの歯科医院が対応可能ですが、オールオン4は専門性の高い治療法なので、通常のインプラント治療を行える歯科医院でも対応していない場合があります。そのためオールオン4の歯科医院の選択肢は、少なくなるというデメリットを伴います。


■まとめ


今回は、オールオン4の特徴やメリット・デメリットについて解説しました。


オールオン4は、すべての歯を失った症例に適応される治療法で、通常のインプラント治療とは埋入する人工歯根の数が異なります。4本の人工歯根で約12本の人工歯を支えられることから、従来法と比較するとさまざまなメリットが得られます。


その一方で、オールオン4と総入れ歯の違いでは、健康保険が適用されない、外科手術が必須となるなど、いくつかのデメリットを伴う点に注意が必要です。


そんなオールオン4に関心のある方は、いつでもお気軽に宇都宮市砂田町のココ歯科クリニックまでご相談ください。当院は、総入れ歯、通常のインプラント治療、オールオン4(オールオン6)のに対応しています。


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