インプラントは外科的な手術も含む治療のため、できれば自分が信頼できる歯科医師に治療を任せたいものです。

ただ、自分が治療を任せたいと思う歯科医師の定義は難しく、患者様にとっては信頼できるインプラントの歯科医師を探す上での指標になりにくいです。

そこで皆様にぜひ知っておいていただきたいのがインプラントの「専門医」の資格です。インプラントの専門医は公的な資格で、よりよい歯科医師を見つける上でのひとつの指標となるでしょう。

今回はそんなインプラント学会の専門医について、資格の内容やメリットを宇都宮市砂田町のココ歯科クリニックが解説します。

■インプラント学会の専門医とは？

日本におけるインプラントの専門医とは、一般的に公益社団法人日本口腔インプラント学会が認定する「口腔インプラント専門医」を指します。

口腔インプラント学会専門医は、

• 学会の会員歴が5年以上

• インプラントに関する深い知識や高度な技術を有している

• 諸々の認定資格条件を満たしたうえで専門医試験に合格すること

を経て得られる資格です。

次に、口腔インプラント専門医の資格を得るまでのプロセスを確認してみましょう。

◎歯科医師になってから5年以上の実績が必要

歯科医師の免許を取るためには最低でも6年必要で、研修期間も含めると7年の歳月を要します。そこからさらに5年以上の実績をインプラントという分野で積んでいるのが口腔インプラント専門医。

もちろん、インプラントの臨床経験と資格の有無だけで名医と呼ぶことはできませんが、この治療分野における信頼性が高くなります。

■インプラント専門医の治療を受けるメリット

インプラント治療を専門医に任せるメリットとしては、以下の3つが挙げられます。

◎外科手術に伴うリスクを最小限に抑えられる

多くの患者様は、インプラント手術に対して大きな不安を抱えています。実際、インプラント手術には大切な神経を傷つけたり、感染症にかかったりするリスクを伴うため、執刀する歯科医師には高度な知識や技術、豊富な経験が求められます。

これまでたくさんの経験を積んでいるインプラント専門医なら、こうしたリスクを軽減することができるでしょう。

◎難しい症例にも対応できる

インプラント専門医は、長年の臨床経験の中が多様な武器を手に入れています。経験の浅い歯科医師では解決できないような難しい症例でも、安全性や確実性を確保したうえで適切なインプラント手術を行える可能性が高いです。

インプラントは難しいと診断されたケースでも、インプラント専門医なら手術可能だったケースもあるのです。失った歯の治療法として、入れ歯ではなくインプラントを提案してもらえることは、患者様にとって極めて大きなメリットとなります。

◎先進の技術を取り入れている

インプラントの専門医になるためには、インプラント治療に関する一定の知識や技術を習得することはもちろんのこと、それらを常にアップデートしていく必要があります。

実際、インプラントの専門医は、新しい論文を読んだり、学会に参加したりするなどして、先進の技術や知識を取り入れることに余念がありません。その結果、患者様に対してより良いインプラント治療を提案できるようになります。

■インプラントの歯科医院選びでは「専門医」の有無がポイント？

現状、インプラント治療は歯科医師免許さえ有していれば、誰でも行うことができるため、何を基準に歯科医院を選んだら良いのか迷っている方も多いはずです。

その際、患者様にとってメリットのひとつとなるのは専門医などの資格の有無です。繰り返しになりますが、資格を持っているからといって、それがインプラント治療における名医の証になるわけではありません。

同時に、インプラント学会の専門医の資格を持っていないからといって、信頼できない、治療の質が低い、という結論に至るわけでもありませんので、この点は誤解のないようにお願いします。

■まとめ

今回は、日本口腔インプラント学会の専門医とはどんな資格？という疑問に、宇都宮市砂田町のココ歯科クリニックがお答えしました。

インプラントの専門医の資格は、日本口腔インプラント学会に5年以上在籍し、インプラント治療に関する一定の知識や技術を身に付け、資格試験に合格した歯科医師だけに認められています。

そのためインプラント治療の歯科医院選びの際には、資格がひとつのポイントにもなるでしょう。インプラント治療の歯科医院選びでは、その他の要素にも着目しながら慎重に検討する必要があります。