インプラント治療では、「保証」や「保証期間」についてご質問を受けることが多いです。保険診療の歯科治療ではあまり聞かないものなので、そもそもインプラントに保証が必要なのかどうかや保証期間、保証の対象などについて疑問に思うことでしょう。
そこで今回は、インプラント治療の保証に焦点を当てて、宇都宮市砂田町のココ歯科クリニックが詳しく解説します。
■インプラントの保証とは?
インプラントの保証とは、インプラント治療後に何らかのトラブルが起こった際に無償で再治療などを受けられる制度です。例えば冷蔵庫やエアコンといった家電を購入した際にも保証がついてきますが、インプラントの保証も基本的にはそれと同じです。
ただし、インプラント治療は医療行為であり、保証の対象となるのは人工臓器ともいえる特殊な装置であるため、家具・家電の保証制度にはないさまざまな制約が設けられている点に注意が必要です。
■インプラントの保証期間はどれくらい?
インプラント治療の保証は、メーカーなどによって変わります。一般的には、インプラントの3年保証や5年保証がついてきます。
ちなみにこれは人工歯根であるインプラント体を、顎の骨に埋入してから保証期間がスタートします。この保証期間が短いのか長いのか、そもそも必要なのかというのは患者様それぞれの価値観によって捉え方が異なります。
とはいうものの「インプラント治療の保証は必要ない」という考えを持った歯科医師や患者様はあまりいません。なぜならインプラントは身体の中に埋め込む装置であり、壊れたからまたすぐに買い換えられるというものでもないからです。
また、インプラントの再治療には相応の費用がかかることから、トラブル時にはインプラントの保証制度は可能な限り利用できたら嬉しいですよね。
◎当院のインプラント保証期間
インプラント体(フィクスチャー):5年
被せ物(人工歯):3年
■インプラントの保証が適用される条件
インプラントの保証は、インプラント治療を受けた患者様すべてに適用されるとは限りません。インプラントの保証が適用されるためには、少なくとも以下の条件を満たす必要があります。
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インプラントの保証期間内である
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歯科医師の指示通りに生活を送っている
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メンテナンスを定期的に受けている
これらを満たしている場合は、インプラントが脱落したり、上部構造が割れたりしても、再治療を無償で受けられる可能性が高いです。
しかし、これらの条件は少し抽象的なため、具体的なイメージが湧きにくいかと思います。後段ではあえて「インプラントの保証が適用されない」条件にも触れていきます。
■インプラントの保証が適用されない条件
以下のケースに該当する場合は、インプラントの保証が受けられない可能性が高いです。
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自然災害や交通事故に伴うトラブル
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長く使っていく中で起こる摩耗や変色、破折などの不具合(経年劣化)
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患者様のお口の中に想定外の変化が起こった場合
これらは不可抗力による変化・トラブルであり、歯科医師や患者様が意識的に避けることはなかなか難しいです。
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定期的なメンテナンス(3ヵ月に1回)の受診を怠った
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インプラントの保証期間中に他院で歯科治療を受けた
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極端に硬いものを噛むなど、限度を超えた使用が見られた
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インプラント以外の歯の異常を放置して、インプラントに過剰な負担がかかった
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糖尿病や骨粗しょう症などの全身疾患が原因でインプラントがダメになった
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禁煙の指示を守れなかった
これらは患者様ご自身の心がけで防ぐことができます。意識して避けることで、インプラントを長持ちさせるだけでなく、全身の健康にもつながります。
■まとめ
今回は、インプラントの保証期間や保証の対象にならないケースについて解説しました。
インプラントは、身体の中に埋め込む人工臓器であり、治療後にさまざまなトラブルが起こる可能性があります。インプラントの保証が適用される期間は、5年前後、パーツによって保証期間が異なる場合も多いです。
歯科医師の指示を守れなかったり、災害や交通事故に遭ったりした場合は、インプラントの保証が適用されない可能性が高いため、十分に注意してください。
そんなインプラントの保証制度についてもっと詳しく知りたいという方は、いつでもお気軽に宇都宮市砂田町のココ歯科クリニックまでご相談ください。